貞観2年(860)清和天皇の勅願のよって慈覚大師が開きました。
国宝根本中堂をはじめ、比叡山にならって創建された幾多の枯淡な仏堂、老杉松をしたがえた大自然と、奥の院まで続く1,015段の長い石段を登り切った先には、五大堂からの絶景に出会えます。
登山口から石段を少し上がると、正面で迎えてくれる大きな建物。
内陣には1,200年灯し続ける不滅の法燈があります。
松尾芭蕉は、元禄2年(1689)おくのほそ道をたどり、今の7月13日に山寺を訪れました。
お山の自然にそってつくられた参道、昔から修行者の道と呼ばれています。
ながい歳月の風雨が直立した岩を削り、阿弥陀如来の姿を作り出した岩。
仏のお姿に見ることができる人には、幸福がおとずれると言い伝わります。
嘉永元年(1,848)に再建されたけやき材の優美な門
五大明王を祀って天下泰平を祈る道場。
1,015段の石段の終点です。正面右側の古いお堂が通称奥の院といわれる如法堂。
慈覚大師が、中国で修行中に持ち歩いた釈迦如来と多宝如来を本尊としています。
正面左側、平成元年建立のお堂。像高5メートルの黄金の阿弥陀如来像が安置されています。
山寺には、天台のみちと呼ばれるパワースポットがあります。
巨大な岸壁一面の蜂の巣状の穴が特徴。洞には古峰神社、稲荷神社が祀られています。
このあと、七岩、修験場跡、五輪塔窟、本院跡などをめぐるルートもあります。